長めのダッフルコート

朝からパンドラの匣を音読するなど。斜に構えてばかりいたので、そろそろ明るい物語が必要だった。おすすめしてもらいフラガールを観る。


まっすぐ。良い意味で超わかりやすい。きっと誰のところにも意図通りまっすぐまっすぐ届くだろう。まさに今日求めてたもの。本当に。


「人間はしばしば希望にあざむかれるが、しかし、また、絶望という観念にも同時にあざむかれることがある。パンドラの匣/太宰治」とか、「正義の反対は悪ではなく、もうひとつの正義なんだって!gloomy/毛皮のマリーズ」とか。そんなことばっか同期に言ってる場合ではないし、かちわり氷の容器を使いまわしてたぷたぷのハイボールをきめてる場合でもない。


みんな基本的に良く生きているので悪いことも必要だ。時には。斜に構えることも大切。まぁそれも時には。で、時にはフラガールも必要。ケーキもディズニーも必要。だけどファミマの駐車場でのデートも、早川義夫の文章も桃井かおりも必要である。時には。要はバランス。


それにしても良い物語には良いダッフルコートって決まっているのか。良いなと思う映画の登場人物はこぞって長めのダッフルコートを着ている。

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おかしな人間の夢