言葉通り空気を味わいのみこむ

少し遠くにきている。晴れていて空気が限りなく透明で水の浸透力がすさまじいところにいる。読みかけの漫画家入門を置いてきてしまった。漫画家としての自信を喪失している浅野さんを六畳一間におきざりにしてきてしまった。心配だ。

美味しいご飯はおいしいし、温かいお風呂はあたたかい。母に電話したくなるのは少し遠くに来たときが多くて、それで電話をした。母に電話をすると、「プリンセスメゾン/池辺葵」のいくつかの話を思う。わたしは毎日たのしいけど、ごめんねっていう気持ちが6パーセントくらいいつもある。でもそういうのはもういらぬのだ。自惚れるな。むしろわたしがたのしくて、それで万々歳なのである。言い聞かせる。離れて暮らしている今が1番、家族を近いと思う。こういう感情は1年分の家賃以上のものだ。通話中にラインで送った画像の見方がわからないわたしのかわいい母よどこまでも健やかに

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おかしな人間の夢