まよたしくいたでへきん。小学1年生の頃、何かにつけてこのシールを貼ってもらっていた。1年2組で担任は鈴木先生だった。夏休みの絵日記を出したら、ドリルを最後までやったら、最後にはまよたしくいたでへきんだ。それは金ピカに光っていて、赤いはなまるの中にかいてあった。深く考えることもなくわたしは、まよたしくいたでへきんをまよたしくいたでへきんとして、受け取っていた。
ある日、どうしてもこうしてもまよたしくいたでへきんのことをもっと知りたくなってしまって、たしか、母に聞いた。これは一体何なのか。縦読みをすれば正体がわかった。「たいへんよくできました」今でもとても頑張ったり良い行いができたとき思い出すのは縦読みのそれではなく、鈴木先生の金ピカのシールをみた最初の時の、まよたしくいたでへきんである。
おかしな人間の夢
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