彦星となりぬ

わたしのおじいちゃん七夕の未明にリアル彦星となる。おばあちゃんは満月の日でおじいちゃんは星の日に今期を終える。人の死の経験は物心ついてから2回目だけど、本当に何だあの経験はという感じだ。人が死ぬって本当にどういうことなんだろう。87年連れ添ったおじいちゃんの身体は終わった。しっかり見た。俳句をかいていた右手、遊びに行った帰りに次の時まで分の握手をした右手左手の指の感じとか今はもう完全にくっきりはっきり過去となった。でもおじいちゃんは居なくなれない。おじいちゃんを引き継ぎまくった叔父のお腹とかわたしのお酒に対する気持ちとか声質とかその他まだ、無自覚のクセがわたし達に無限に散りばめられていて、おじいちゃんはこの先も存在し続ける。

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おかしな人間の夢